その3~プラハ名所めぐり1~
Dobrý den!
こんにちは!
今回は、時系列関係なく、プラハの名所あるいは建築巡りの話を書こうと思います。
しかし、少しマイナーな方面に傾いてしまった気がします…(笑)
以前紹介した、ストラホフ修道院の美しい図書館の記事は、こちらからどうぞ。
では、名所・名建築を見ていきましょう!
トロヤ城(Trojský zámek)
いきなりマイナー?なところから攻めていきます。
トロヤ城と聞いてパッと思い浮かぶ人は、むしろ少ないのではないでしょうか。
それもそのはず、主要観光エリアからは北に外れた地区にあるからです。
17世紀に建てられた、貴族の居城だそうです。
真正面には立派な噴水と、玄関付近にはこれまた立派な彫刻で飾られた階段が目を引きます。
写真には写っていませんが、この両側と建物の背後には、幾何学的模様に整備された花壇と歩道があります。
こちらも、おぉー!っと思わず声が出るほどきれいなので、忘れずに見ましょう。
建物内はギャラリーとして開放されています(私は見てません)。
○交通
メトロC線 Holešoviceから、バス112番に乗ってZooで下車。
その名の通り、道を隔てた向こう側にはプラハ市動物園があります。
ダンシングハウス(Tančící Dům)
これまた王道とは外れた場所です。
ヴルタヴァ川の川沿いを南に向かって歩いていると、突然現れる変な(?)ビル。
…確かに踊っているように見えますね。
これは、20世紀後半に建てられた保険会社のオフィスです。
プラハには、中世にまでさかのぼるほど古い、しかも数多くの歴史的な建物が残っています(プラハは「建築の博物館」とも言われるほどです)。
しかしそれだけでなく、新しく建てられた建物も増えつつあります。
ダンシングハウスは、その一例と言えるでしょう。
その時代ごとの特徴ある建築を見ることができるのも、プラハの魅力です。
○交通
メトロB線 Karlovo námněstíで下車後、徒歩。
あるいは、トラム5, 17, 27のJiráskovo náměstíで下車後、徒歩。
※トラムは工事などでルートが変わる可能性があるので、事前に以下のサイトでチェックすることをお勧めします。
Dopravní podnik hlavního města Prahy
Čechův most(チェフーヴ橋)
プラハで2番目に美しいと言われている橋です(一番はもちろんカレル橋)。
私は、この橋もかなり好きです。
トラムから景色を眺めていた時にこの橋を通り、「こんな橋があるのか!」と驚いたのがきっかけでした。
この、なんというか、両端に高い柱がグーーンと伸びて、しかもその上には剣を捧げた天使(?)の像がドーーンとそびえ立っている、っていうこの感じが堪りません(誰か理解してくれ)。
実際に歩いてでも、トラムででも、この橋を通ると、この柱が自分を迎え入れてくれているような感じを味わうことができます。
しかも、それほど観光客もおらず、じっくり堪能できます。
ちなみに西側を見ると、カレル橋とプラハ城の組み合わせも目にすることができる、穴場スポットと言えるでしょう。
○交通
トラム17, 27番のPrávnická fakultaで下車、目の前。
あるいは、同じくトラム2, 14, 15, 17, 27, 36番のČechův most下車、目の前。
レトナー公園(Letenské sady)
上で紹介したČechův mostを渡った目の前にあります。
大きなメトロノームのモニュメントが特徴です。
この公園は高台にあるので、街が一望できます。
右側には(写っていませんが)プラハ城が、そして左側には歴史地区が、それぞれ見渡せます。
特に歴史地区のほうは良く見え、旧市街広場の位置がはっきりとわかります。
恐らく夜景も綺麗なはずです(予想)。
交通は、上の通りですので、割愛。
産業宮殿(Průmyslovy Palác)
これまたマイナーな。
とはいえ、これは私の好きな建築の一つです。
産業宮殿という名前ですが、元々は1891年にプラハで開催された万国博覧会のパビリオンとして建設されました。
当時は未だに、石造の建築物が主流の時代でしたが、「鉄とガラスの宮殿」という別名を持つこの建物は、鉄筋コンクリートとガラスによる重厚ではあるが繊細な表現を可能にした、従来の建築様式では不可能だった新たな可能性を開きました。
ここから、「アール・ヌーヴォー」のスタイルが、建築にも持ち込まれることになります。
つまり、繊細な曲線を生かした建築の誕生です。
そしてこの建物は、万博終了後も残され、各種博覧会の会場となりました。
しかし、この建物は2008年に火事に見舞われ、左側に広がっていた建物が焼失してしまい、現在再建中となっています。
○交通
メトロC線 Nadraží Holešoviceで下車後、トラム12, 17, 24番のVýstaviště Holešoviceで下車。
※ちなみに同一敷地内には「ラピダリウム(Lapidarium)」という、彫刻が集められた国立博物館の一部門があります。淡い水色の屋根が特徴的で、こちらも美しい建築です。
ヴィシェフラド(Vyšehrad)
「高い城」という意味のお城(まんま)。
プラハには、プラハ城と、このヴィシェフラドが昔から立地して勢力争いをしていましたが、その中間点に当たる現在の旧市街に集落が形成され、現在のプラハの元となったと言われています。
チェコの伝説では、ヴィシェフラドは重要な役割を果たし、「古城」として国民に親しまれています。
この建物は聖ペテロ聖パウロ教会で、その隣には、チェコの有名人が眠る墓地があります。
例えば、画家のミュシャ(Mucha)、作曲家のスメタナ(Smetana)とドヴォジャーク(Dvořák)、そして作家のカレル・チャペック(Karel Čapek)など、そうそうたるチェコの偉人が眠っています。
○交通
トラム6, 7, 18, 24番のAlbertov、あるいは、トラム3, 7, 17番のVýtoňから徒歩。
※メトロC線にVyšehradという駅があるが、案外遠いのでお勧めしない(崖のふちにあるので、景色は非常に良い)
プラハ城(Pražský hrad)
今回の記事はこれで最後にします。
言わずと知れた、プラハのシンボル。
最後にこれを持ってくるあたり筆者の性格のひねくれ具合が…ゲフンゲフン。
どこから見ても完璧です。
いつ見ても美しい。
言うこと特になし!
素晴らしい!!
ちなみに、一番人が多いのは、カレル橋で、もはやカレル橋に並ぶ聖人像を見ているのか、観光客を見ているのか分からなくなるレベルです(笑)
ただし、朝早く(8時ごろ)などは閑散とし、たまに霧がかかったりするので、非常におすすめです。
世界最大の城ということでギネスブックにも登録されており、敷地内を回っていたら、一日が終了します。
そして、案外坂がきつい。
でも、すっと振り返って景色を見ると、市街地が眼下に広がり、何とも言えない嬉しさがこみ上げてきますので、がんばって歩きましょう!
敷地内には、どでかいヴィート大聖堂(Katedrála sv. Víta)が圧巻で、目を引きます。
着工から完成まで約700年を要しただけあって、装飾も細かく、規模も大きいです。
でかすぎて画角に収まりきらない。
内部。
奥行きがすごい。
他にも、聖イジー教会(Bazilika sv. Jiří、プラハ最古の教会と言われるが再建されている)や、黄金小路(Zlatá ulička、カフカの住んでいた家がある)、庭園、王宮、など、見るものに事欠かない。
逐一説明していては、とんでもなく長くなるので、これ以上は割愛します(笑)
○チケット情報
コースが3種類(A, B, C)あり、そ4れぞれで見ることのできるエリア・施設が異なる。
AとCは、大人350Kč、 Bは250Kč。
まとめ
マニアックに多少偏った感は否めませんが、いかがでしたか?
ガイドブックに載っていても扱いが小さい、あるいは載っていないものも極力紹介しました。
もちろんこれ以外にも紹介すべきものはたくさんあります。
それは今後、別の記事で書いていこうと思いますので、乞うご期待!(いつになるやらとか言わない)
それでは!